八剣谷から八経ヶ岳
休日家にいても暑いだけなのでどこか涼しい山小屋に泊まってのんびり過ごしたい、と思ってこの週末は久しぶりに大峰の狼平避難小屋に泊まりに行ってきました。その際、先月の弥山川山行の時やり残した弥山川源流を詰めて八経ヶ岳に登るルートを久しぶりに歩いてみようと出かけることにしました。
■期日:2017年8月26~27日 ■メンバー:Oba
■コース:
8/26 川合~熊渡~カナビキ尾根~ナメリ坂~狼平(避難小屋泊)
8/27 狼平~弥山川源流八剣谷~八経ヶ岳~明星ヶ岳~高崎横手~栃尾辻~川合
8/26 川合~熊渡~ナメリ坂~狼平
1日目は狼平の小屋まで行くだけのお気楽行程なので遅めの時間に出発。川合に着いた頃には土砂降りの雨が降っていましたが歩き出す頃には小降りになり、やがて徐々に天候回復、お昼頃には良いお天気になってきました。
■天候:小雨後曇り後晴れ
■行動時間: 08:40 天川村役場 09:50 熊渡 12:35 ナメリ坂 14:15 狼平
天川村役場の駐車場に車を置き出発 みたらい遊歩道を歩いて行きます
途中にかなりデカイ桂の巨木があります
みたらい渓谷の入口で遊歩道から離れて天川の流れを見ながら車道を熊渡へ
熊渡から林道歩きしばらくで弥山川(双門)コースとの分岐 今日は右のカナビキ尾根へ
急登の連続のカナビキ尾根を登りナメリ谷源頭のブナ林までやってきました
ナメリ坂で川合道に合流 ここで昼食休憩 天候は回復し良いお天気になってきました
ナメリ坂のブナの大木は実に風格があります
頂仙岳を巻いて川合道を狼平へ
狼平に早い時間に到着 まだ誰もいません
外にテントは3張ですが小屋泊は他に誰もいません 貸切小屋の前でお楽しみの一人宴会
重いのを我慢して持ってきたビール、焼酎等でのんびり過ごします
8/27 狼平~八剣谷~八経ヶ岳~明星ヶ岳 川合道で川合へ下山
狼平で快適に過ごした翌日は今回の主目的である弥山川源流を詰めて八経ヶ岳へ早朝に出発。快調に登って弥山川源流の八剣谷から八経ヶ岳へダイレクトに登るルートを久しぶりに歩くことができました。
■天候:晴れ時々曇り
■行動時間: 05:37 狼平 06:15 弥山川源流の二俣 07:48 八経ヶ岳 08:30 明星ヶ岳
09:37 高崎横手 11:10 栃尾辻 13:30 天川村役場
自然が造った日本庭園のような弥山川源流の素晴らしい景観
弥山川源流の二俣 今回は八経ヶ岳へダイレクトに出られる右俣の八剣谷へ
この渕では大形イワナ(キリクチ)が悠々と泳いでいるのを発見
美しい岩盤のナメ 水量が少ないので普通の登山靴で楽々と通過
高度を上げるにつれ傾斜が強くなりガレ谷の様相になってきました
この時期花はあまりないですが、トリカブトの花があちこちで咲き始めています
水が切れた標高1750mあたりで右岸の尾根に取り付き上を目指します
後は八経ヶ岳山頂を目指してコンパスで方向を定め原始の森をひたすら登ります
八経ヶ岳から少し明星ヶ岳寄りの奥駈縦走路に出て左へ
すぐに今年2回目の八経ヶ岳(1914.9m)に登頂
先月来たときはガスで何も見えませんでしたが今日は素晴らしい展望
弥山小屋とその向こうに大普賢岳のギザギザの稜線
八経ヶ岳東側は切り立った岩場と下に白川又川の大樹海
かなり昔ですが白川又川奥剣又谷からここに登り着いた時のことが思い出されます
(2003/7 白川又川奥剣谷から八経ヶ岳の記録)
南方に目をやると隣の明星ヶ岳から延々と続く奥駈の稜線にひときわ目立つ山は釈迦ヶ岳
八経ヶ岳の山頂を辞し明星ヶ岳に向かいます 途中北西方向によく目立つのは頂仙岳
久しぶりに明星ヶ岳(1894m)にも登頂 向こうに見える八経ヶ岳
明星ヶ岳から高崎横手へ周回するレンゲ道で下山 レンゲ道のトウヒの森
ここはシラビソの森
ヒウラ山から八経ヶ岳(左)、明星ヶ岳(右)、今日登った八剣谷源頭がよく見えます
高崎横手で川合道に合流 ナメリ坂、栃尾辻経由で下山
単調な道が延々と続く長い下山路に少々バテ気味
川合道最後の鉄塔広場 稲村ヶ岳、バリゴヤノ頭がよく見えます
段差の大きな階段道が最後に延々と続くのは何度歩いてもウンザリ もう勘弁して欲しい
今回歩いたルートのGPSトラック(クリックで拡大表示)
(2日目出発時GPS電源入れ忘れで少しトラックが切れています)
ディスカッション
コメント一覧
なかなか魅力的なコースですね!
沢筋のコースは危険が多いかな?
いちど行ってみたいです(^^ゝ
樹木の立ち枯れがけっこう多いですね。
なんの影響かな?
お疲れさまでした!
YAMAさん、毎度!
狼平から上流の弥山川源流部はよほどの増水時以外は
危険箇所はほとんどありません。ふつうの登山靴で簡単に遡行できます。
狼平はとてもいいキャンプサイトなので時々泊まってみたくなるのですよね。
弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳周辺の立ち枯れは年々進行しているようです。
八ヶ岳あたりに見られる縞枯れ現象と同じといわれていますが、
酸性雨や鹿の食害の影響もあるともいわれています。
何年か先にはどんな風景になってしまうのか・・・・