弥山川・八経ヶ岳

山歩き, 2017年, おすすめ記事

5年ぶりに大峰の一般登山道では最難関といわれる弥山川コース(双門コース)から大峰の盟主弥山・八経ヶ岳へ行ってきました。今回は荷を軽くしたかったので弥山小屋泊でのかなり楽な行程としましたが、やはり弥山川は侮り難し、かなり手強かったですが久しぶりに大峰の山深さと霊気を充分堪能する山行でした。


注意!! 弥山川コース(双門コース)は、岩場、鎖場、鉄梯子の連続、沢の徒渉、ルート不明瞭箇所等難所多数の、大峰の登山道では最難関の熟練者コースです。最近ネット上でこのコースを軽装日帰り踏破する記録が見られますが、それは相当の健脚者のみが可能なことであり、軽い気持ちでこのコースに入るのは事故の元となります。入山に際しては充分な装備、行程計画を立てた上で慎重な行動を行うようにしてください。


■期日:2017年7月29~30日    ■天候:7/29 曇り 7/30 曇り時々雨    ■メンバー:Oba
■コース:
7/29 熊渡~白川八丁~一ノ滝~滝見テラス~狼平~弥山 (弥山小屋泊)
7/30 弥山小屋~八経ヶ岳~弥山辻~川合道分岐~カナビキ谷右岸尾根~熊渡


 

7/29
■行動時間:06:10 熊渡    07:28 一ノ滝    09:30 滝見テラス    11:35 河原小屋跡    13:28 狼平    15:15 弥山小屋

熊渡林道入口のヘタウマ双門コース案内板

白川八丁河原

ガマ滝

左岸岩壁をへつる序盤の難所
ここの手前で弥山川は初めてという大阪の男女2人組と遭遇
この後
この2人組をサポートして狼平まで一緒に行動することにしました

双門一ノ滝

胎内くぐり

連続する鉄梯子

木の根がむき出しのリッジを通過

切れ落ちた岩場の遙か下に先ほど歩いていた白川八丁河原が見える

滝見テラスにて 双門ノ滝は若干水量多め
(双門ノ滝は日本の名瀑百選の中で見るのが最も困難な滝といわれている)

目の前の仙人嵓大岩壁

ザンキ平の肩から一気に急下降 下降途中に樹林越しに見える三鈷の滝

弥山川の川床に降り立つ

河原小屋を流失させた土石流を引き起こした大崩壊の跡

弥山川名物のオーバーハング岩に架かる鎖梯子

今回は鎖梯子は使わず斜瀑横のチムニー状岩を登ります

鉄杭をつたってカニの横ばい

悪場が終了してしばらくで狼平に到着 ここで熊渡へ下山する2人組と別れました

整備された登山道を弥山小屋へ

大黒岩を過ぎれば弥山は近い

小屋へ入る前に弥山(1895m)山頂に寄り天河神社奥宮に参拝

弥山山頂から見る八経ヶ岳と明星ヶ岳

今夜は弥山小屋泊 この後はビールを飲んで同宿者と談笑しのんびり過ごします

 


 

7/30
■行動時間:06:40 弥山小屋    07:20 八経ヶ岳    09:45 川合道分岐    11:45 熊渡

昨夜は一時雨でしたが今朝は曇り空 小屋の朝食を食べ弥山小屋を出発

八経ヶ岳はガスの中

八経ヶ岳手前の岩峰もガスに包まれています

ガスで何も見えない八経ヶ岳(1914.9m)に登頂

弥山辻 この天気では明星ヶ岳は割愛

下山にさしかかると雨が降ってきました 小雨に煙る大峰の原生林

日裏山にある「シラビソとトウヒのちがい」の看板

ナベの耳付近のブナの大木に久しぶりに会えました

ガスに煙るナベの耳付近の幻想的な風景

いつの間にか雨はやんでいます 川合道カナビキ橋分岐で右折

ナメリ坂のブナの古木ともお別れです

 


 

オオヤマレンゲの花は終わりほとんどが実になっていましたが
わずかにまだ咲き切っていない花がありました

みすぼらしく変色して落花寸前のオオヤマレンゲの花もわずかにありました

シモツケソウ

名前不明

鮮やかな色合いのヤマアジサイ

ハナニガナ

バイケイソウ

オトギリソウ

コウモリソウ

ヤマジノホトトギス

ノリウツギ

 

久しぶりの弥山川コース(双門コース)、当初の予定では狼平から弥山川源流をそのまま詰めて八経ヶ岳へ登るつもりでしたが、序盤にたまたま出会った弥山川は初めてという2人組をサポートしながらのかなりゆっくりペースにもかかわらず、狼平に着いたときは少々バテ気味で八経ヶ岳まで行く気力が無くなり、一般登山道から弥山小屋へ登ることにしました。やはり弥山川コースは手強い、舐めてはいけません。
しかし、久しぶりの大峰の難コースを無事踏破できて感無量、充実の山行とすることができました。
それにしても梅雨明けにもかかわらず異常に蒸し暑いばかりの不安定な変な天候が続きます。安定した夏空はいったいどこへ行ってしまったのか。

 

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Posted by Oba