11/21 高野山町石道を歩く
和歌山の九度山町慈尊院から聖地高野山まで20余kmの道を歩く、高野山の表参詣道とも言うべき世界遺産高野山町石道を歩いてきました。
このところ先日の熊野古道小辺路に続いて古道歩きが続いておりますが、まあ小生もこういう古道歩きが似合う歳になってきた、ということになるのでしょうね。
九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」に車を置き、慈尊院を朝7時半頃出発
丹生官省符神社へ上がる石段の途中に180町石があります
ここから高野山まで1町(109m)ごとに建てられた卒塔婆石(町石)を数えながら歩きます
序盤は九度山町の柿畑の間を急登する農道 急傾斜なのでかなりしんどい登りです
一登りしたところにある展望台から九度山、橋本方面の展望
道端にある柿、ミカンの無人販売所 どれでも一袋100円 ミカンを一袋買いました
かつらぎ町、和泉山脈方面の展望も開けてきました
農道が終わりいかにも古道らしい雰囲気の道になってきました
上に置かれた銭壺に手を入れて握っただけを日当として与えて卒塔婆石を運んだ人足を督励した、といういわれのある銭壺石
道端で巡礼者をひっそりと見守る石仏
六本杉峠の分岐 ここで丹生都比売神社への道が分岐します 町石道はここで左折
二ツ鳥居展望台から天野の里を望む
二つの鳥居が並立する二ツ鳥居 この近くに120町石があります ここで全行程の1/3です
10時54分 中間点の90町石に来ました 出発から約3時間半でまずまずのペースです
矢立で国道480号線に出ます
丁度お昼頃なので前に見える矢立茶屋の裏のベンチで昼食休憩 ついでに家の土産に焼き餅を購入
矢立からは登りが続きます これは弘法大師が袈裟を掛けたという袈裟掛石
弘法大師が激しい雷雨から母を守るために押し上げたという押上石
急登の後は単調な道がしばらく続きやがて最後の急登にさしかかるところにある10町石
ゴールまであとわずか
つづら折れの最後の急登を登り切りやっと高野山大門に到着 14時12分
大門を過ぎたところのトイレ、ベンチがあるところで一息入れます ここは6町石です
高野山の紅葉はほとんど終わりです
壇上伽藍の少し手前にある1町石 これで180町石を全部踏破
14時30分 慈尊院から丁度7時間でした
伽藍中門と金堂 人で一杯なのでお参りは割愛
相変わらず高野山の町は観光客がメチャ混みで金剛峯寺前は人混みがすごいです さっさと退散することにします
高野山の町からバスで高野山駅へ行きケーブル、電車を乗り継ぎ九度山へ戻ります
ケーブルも満員です
まあ、和歌山県民としては町石道は一度は歩いておかなあかんやろ、ということでこの連休の好天の日を狙って行ってきました。
特に景色がいい所や険しい岩場等があるわけでもなく、概ね単調で暗い杉林の中の歩きが多く、花や木々等に見るべきものが特にあるわけでもなく、山歩きとしての面白みにはいささか欠けますが、いにしえの人がたどった長い信仰の道を今現代に一歩一歩歩いてみるのはそれなりの意味はあることでしょう、ということでとりあえず高野山町石道踏破です。
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